今回から始まったLIFE＋β(ベータ)というコーナーです。

このコーナーでは、使用、未使用関係なく、過去に俺(HAMAJI)が撮影した、もしくは俺自身が撮影現場に居た時の映像の中で、特に記憶に残っている生映像を不定期で紹介していきます。多少、俺自身の主観も混じった文章になる部分もあるかもしれませんが、そこも踏まえてよろしくお願いします！

記念すべき第一回目の映像は、恐らく10年以上前に横須賀の海かぜ公園で行われたAJSAのコンテストの映像です。
俺が撮影した映像で、カメラがブレブレで、技も見にくいのですが、コンテストの本番中に追い撮りしたフッテージです。このアイデアはCHOPPER(チョッパー)氏が自身の本番前に俺に話をもちかけてきたのを覚えています。

正直、コンテストにおいてルール違反なのでは？と思った部分があったけど、まあいいやという気持ちで撮影。
失格になっていなかったという事は、問題なかったと思います。撮影中はカメラを握るのが必死で、ルーティンを読むなんて事がアドリブで出来なかった為に、こんなにブレてしまったのですが、今思えばコンテストの本番中追い撮りをしたのは、今の所はこの時だけです。

そして、映像の中のCHOPPER氏のトリックチョイスなのですが、パワスラ系(ミス)から板蹴り回転系でノーズマニュアルGターンリバート、Rでの３６０キックフリップからバンクでダブルフリップ(ミス)からのバンクでキャスパー。
今でも出来ると思うけど、Rでの３６０キックフリップはかなり綺麗。

余談なのですが、CHOPPER氏本人、実は回し技は結構得意で、俺が初めてCHOPPER本人を目撃した時には、バンクトゥーバンクでノーリーフリップをキャッチで簡単にメイク、そのあと、フラットバンクでレイバックパワースライド。かなり衝撃でした。見た目も確か、赤のスパイクヘアーに手書きのCREATUREのTシャツ(その時は手書きと気づかず、数年後に本人に確認しました)。
古い映像で、今では想像がつかないCHOPPER氏のスケートフッテージが見つかれば、このコーナーでアップしていきます。

さて、余談はここらへんにして、このコンテストの映像から今の俺が思う事は、大げさに聞こえますが、既成概念を壊した映像だなという事です。
今まで、国内、国外のスケートコンテスト映像を色々見たけれど、本番中の追い撮り映像は、2000年初頭でいえばこの映像が世界初だったという可能性があるのではないかと思います。
コンテスト中での追い撮りによって、トリックでのエンターテイメントだけではなくて、演出としてのエンターテイメントも含まり、さらにカメラよって記録を残すというあたり、人知れずにスケートボードコンテストの幅を広げた気がします。

将来、コンテストに出ているスケーターだけではなく、コンテストの本番中に追い撮りをして、カメラマンのアドリブスキルも競うような大会が出てくる可能性もあるかもしれないと思うような、思わないような。
では、また次回！

HAMAJI